第4章 *グロリアスマスカレード*
魔力を吸う危険な植物にも関わらず、授業で教わらなかったことに疑問を抱くが、マレウスによると紅蓮の花は魔力を察知するとその方へ向かい対象の魔力を吸い続け、全て吸いつくされた者は永遠に魔力を失う。その危険性故に遥か昔に人の手によって種の絶滅が行われた
謎の花の正体は分かったものの、問題は何故絶滅した紅蓮の花が今この場で突然咲き始めたのか
マレウス『それは"やつ"に聞くのがいいだろうな』
鋭い視線が大講堂の階段の先を睨みつける。そこに立っていた人物はマレウスたちが花に呑まれていないことに不満そうに眉をひそめた
?『ふん..諸君は無事だったのか。腐っても名門校、と褒めるべきかな?』
グリム『ロロ!テメー1人だけ花のない高いところにいてずりぃんだゾ!』
マレウス『フランム。これは全てお前の仕組んだことか?』
ロロ『左様。間抜けなお前たちといえど、ここまでくれば気づいたようだな』
セベク『な、なんだと..貴様今なんと言った!』
ロロ『間抜け、と言ったんだ。私がこうして紅蓮の花を準備をしていたことにも気づかず、呑気に交流だ祭りだと楽しむお前たちを見ていて、笑いを堪えるのが大変だったよ』
アズール『これはこれは。いかにも悪党、といったセリフですね』
ロロ『黙れ!悪党はお前たちだ!!』
ロロの怒号が大講堂に響き渡る。紅蓮の花がその声と共にまた激しく燃え上がり始める。大講堂はまるで火の海に包まれているようだった
ロロ『あまつさえ魔法を見せつけて、人々を魅了するなど..やはりお前たち魔法士は許してはならぬ存在だ!
..しかし安心するといい。お前たちのようなどうしようもない悪党どもを、私が救ってやる。
私はこの花の名の通り、世界中を紅蓮に染め上げて..
ツイステッドワンダーランド中の魔法士から、魔力を奪い尽くしてやるのだ!』
ユウ『(なんだそのいかにもなラスボス発言は!?)』
イデア『(ユウ氏、その気持ち分かりますぞ)』
アズール『二人共黙っていてください』
『『何も喋ってませんが!!??』』