第4章 *グロリアスマスカレード*
ユウ『あ』
『...』
アズール『向こうのテントにいるのは..』
ふと視界に飛び込んできたのは、汚れのない純白の制服に身を包み、遠く離れたこちら側にも届くキラキラオーラを全開にして歩くロイヤルソードアカデミーの生徒たちだった
その中には以前、リドルの事件のときにも現れたチェーニャと、VDCに出場したネージュの姿もあった
アズール『あそこにいる団体、ロイヤルソードアカデミーの生徒じゃないですか?』
エペル『げっ!本当だ..街の人達に囲まれてるの、ネージュじゃねぇか!』
リドル『チェーニャもいるね。こんなところで会うとは思わなかった』
思ってもみない彼らの登場に、一同からは嫌悪や戸惑いの声がどよめきだす。約1名歓喜している者も
『...』
リドル『そんな曇った顔をして..彼らが嫌いかい?』
『あの人たちのキラキラは好きじゃない。猫さんはいいけど、あの雪の人は..』
イデア『分かりますぞ。ロイヤルソードのキラキラ系王子様キャラが渋滞してるでござる〜!』
ラギー『あのお坊ちゃんたちも、交流会に参加してたんすかねえ?』
ユウ『大丈夫。が一番可愛いよ』
『ホント?』
ユウ『うん』
ジャミル『またお前はそのことで敵意剥き出しになってるのか』
『ごめん』
ジャミル『別に謝る必要はないだろ。まあ、一つ言うならお前はもっと自信を持っていいと思うぞ。少なくとも、今ここにいるやつは..一人はどうか知らないが、みんなお前が一番可愛いって思ってるさ』
『ジャミさんも?』
ジャミル『俺が一度でもあいつを可愛いなんて言ったことがあるか?』
『ううん、ない』
グリム『おっ。真ん中のステージに人が出てきたんだゾ!』
トレイン『そろそろショーが始まるようだ。全員、テーブルの周りにあるベンチに座りなさい』
アズール『1テーブルに座れるのは6人が限度のようですね。私はトレイン先生と同じテーブルに。とーっても勉強になりますから』
イデア『せ、拙者も先生と同じテーブルで..そうすればぼっちを回避できますからな!』
言うが早いか、ささっとトレインの座るベンチへと向かう二人を横目で見ながら、トレインはユウたちにもこちらへ来るよう呼びかける