第1章 *ハッピービーンズデー*
3対2の戦いにも関わらず、農民チームは2人ながらも素早い身のこなしで、怪物チームの攻撃をよけつつ、ビーンズシューターで応戦していた
一方の怪物チームも、並外れた動体視力で農民チームの放つ豆の弾丸を避けながら、捕獲アイテムで襲いかかる
五分五分の戦いにも思えた戦局だったが、次の瞬間、一気に天秤が傾いた
『ぅ~、ケイさん速い』
ケイト『ちゃんこっちこっち♪』
ルーク『兎の君、右から攻めるんだ』
『分かった』
ケイト『おっとと!危な~い。でも、ここまでくれば...』
『!!』
ケイト『ーー今だっ、ユウちゃん!』
ケイトの合図と同時に、突然たちの背後に先程まで影も形もなかったユウが、ビーンズシューターを構えて立っていた
『ユウ!!』
ルーク『トリックスター!?いつの間に私たちの背後に!?』
グリム『へへっ、30秒だけ体を小さくできる薬を飲んで、こっそり回り込んでたんだゾ!』
ジャック『避けろ、先輩!』
ユウ『鬼は外!!』
バシュン!!
ルーク『アウチッ!』
『ルクさん!』
思いもよらない不意をつかれ、一番ユウの近くにいたルークは避けることができず撃たれてしまった
グリム『ユウ、オレ様たちのありったけの豆、怪物ジャックとにぶつけてやれ~!』
ユウ『これで最後の豆です!』
ジャック『くそっ!そんなへなちょこフォームで、この俺に当てられるかぁ!』
ユウは再び豆を装填し、ジャックとに向けて放つが、ジャックは持ち前の運動神経で次々とかわし、は避けながら当たりそうなものはムチを使って弾き返した
ケイト『ええっ、あの至近距離で豆を全部避けた!?空中で体を捻って豆を全部避けるなんてアリ!?ちゃんもあの細いムチで小さな豆を弾き返すとか、使いこなしすぎでしょ!?』
グリム『あわわ!もう豆は残ってねぇんだゾ!』
ユウ『いや、まだ一発っ..うわっ!!』
『させない!』
ラスト一発を放とうとしたその時、のムチがしなり、ユウの持っていたビーンズシューターを弾き飛ばした