第4章 *グロリアスマスカレード*
輝石の国・ノーブルベルカレッジ前
セベク『1班!!!集合!!!!』
ユウ『離れたここからでもよく響く声だなぁ。単純にうるさい』
『ちょっと耳がキーンってなった。帽子でちょっとは抑えれたけど』
グリム『オレ様はモロに響いて痛てぇんだゾ..』
二人で耳の部分を抑えながら前方からのセベクの爆音に顔をしかめる。そんな様子にトレインは軽くため息をつきながら、ユウたちを連れてセベク達の方へと近づいていく
マレウス『僕は見聞を広めるために、花の街の歴史をより詳しく知りたいと思っている。予め調べては来たが、書物で読むのと実際に街を見て体験するのとでは、感じることも違うだろう。お前たちはどうだ?』
セベク『異論などあるわけがございません!』
リドル『素晴らしいと思います。ボクも折角の機会なので、花の街について学びたいと思っていました』
ジャミル『俺も賛成です。花の街の歴史を知るツアーで、ここならではの景色や物を見たい』
トレイン『おや、お前たちは歴史が学びたいのか?実にいい心がけだ』
グリム『信じらんねぇ。この班には真面目なやつしかいねーのか』
ユウ『尊敬しちゃうね。グリムも見習わないと』
『みんなスゴイ』
トレイン『お前たちも興味があるのか。ふむ..花の街を知るために、是非おすすめしたい場所がある。私も昔見て、感動したんだ。
観光客向けの場所ではないので、配られたガイドブックには載っていない。私が案内しても?』
リドル『よいのですか?是非お願いしたいです』
マレウス『決まったな。では早速出発しよう』
一同はトレインの案内の元、花の街へと繰り出した。一番後方から着いて歩いていると、ちらりと振り返ったマレウスが歩く速度を落とし、こちらへと並び歩き始める
ユウ『ん?どうしたのツノ太郎』
マレウス『いくら花の街が平和に見えても万が一はある。お前たちは僕がここで守ってやろうと思ってな』
ユウ『おー上から目線でどうもありがとう。まあ、の護衛は多いほうがいいからね』
『いいの?』
マレウス『問題ない。それに、こうやってお前たちと横並びで歩きたかったというのもある』