第4章 *グロリアスマスカレード*
すぐ側にいた店長に問うと、"このお守りを身につけると、街は貴方のものになる"という言い伝えがあると教えてくれた。すると、その言い伝えに反応したアズールはニヤリと悪い笑みを浮かべる
アズール『成程。つまり、このお守りを身につけると、街を買収できるほどお金が貯まる、という意味ですかね?』
ユウ『さすがにそれはないですよ』
『もう売ってるところ少ないんだって。使い方も分かんない』
アズール『形も変わってるし、意味が分からなすぎる..あいつらが喜びそうだ。ジェイドとフロイドに買って帰りましょう』
『二人へのお土産?』
アズール『というより留守番の駄賃です』
『優しいね、アズさん』
アズール『っ//何か買って帰らないと後でうるさいんですよ。それより、貴方達は何かお土産を買われますか?』
『『じゃあ、このアクセサリー』』
照れ隠しの問いかけにとユウは一斉に先程のアクセサリーを指さした。まさかの思ってもない答えに、アズールは目を丸くさせた
アズール『え、このアクセサリーですか?見た目は地味で、謎も多い。普通の人はお土産にもらっても喜ばないと思いますが、大丈夫ですか?』
『いーの』
トレイン『ふむ。A班はアーシェングロットを中心に計画的に街を回り、スペードもフェルミエも先輩の言うことを聞いて、熱心に花の街について学んでいるようだな。
私達はそろそろ行くが、この調子で花の街のことをよく学び、知識を宝として学園に持ち帰りなさい』
アズール『貴重はお時間ありがとうございました。後程、待ち合わせ場所の広場でお会いいたしましょう』
『またね3人とも』
デュース『ああ、また後でな』
エペル『チャンたちも楽しんでね』
ユウ『またね』
ユウ『うーん..』
『どうしたの?』
ユウ『誰か二人くらいかな。凄く危ないやつに懐柔されかけている気配がする』
『?』
ユウ『ま、なるようになるでしょ。ごめん、気にしないでいいよ。それよりもほら、はぐれないように手を繋ごうね』
『ん!』
グリム『おめーら、ここでもいつも通りなんだゾ』