第3章 *アリアーブ・ナーリヤ*
直前に上がっていた花火を邪魔することなく、そして流れている音楽の一番盛り上がるタイミングで打ち上がった花火は、観客たちを大いに盛り上げた
ジャミル『どうだ?合図は上手くいったか?タイミングがずれたりはしなかっただろうか..』
心配するジャミルだったが、周りの盛り上がりに失敗はなかったようでホッと息をはいた
ジャミル『..みんな盛り上がってるみたいだ。無事に役目は果たせたらしいな。良かった..本当に..』
ケイト『ジャミルくん、タイミングばっちりだったね!最高の盛り上がりだよ!』
マレウス『ああ、見事だったぞ、バイパー』
トレイ『無事に大仕事をやり遂げたな』
カリム『オレたちが子供の頃から見てた、ヤーサミーナ河 花火大会だ。合図を送るのはちょっと緊張したんじゃないか?大丈夫だったか?』
ジャミル『ふん、そんなわけないだろう。この程度、朝飯前だ』
トレイ『夜空が大輪の花火で埋め尽くされて、圧巻の光景だったな。同じものが2つとない色とりどりの花火..一瞬一瞬の美しさが感動的だったよ』
マレウス『あれが絹の街が誇る花火か。伝承の名に相応しく見事な光の輪だった。あれが魔法ではなく、機械仕掛けで制御されているとは最後まで驚かされた』
『ジャミさん..良くできました。良い子良い子..』
ジャミル『ああ..ありがとう』
ユウ『良かったですよ。正直、感動しちゃいました』
カリム『みんながこんなに楽しめたのは、ジャミルのおかげだな!』
ジャミル『そんなことはないさ。だが..俺が大役を果たしたと知った時の、ナジュマの顔を見るのが楽しみだな。こんな晴れやかな気持ちで、ヤーサミーナ河の花火を見たのは初めてだ。
..楽しい祭りだったな』
カリム『うん!めちゃくちゃ楽しかった。なあジャミル、来年もみんなで花火を見よう!』
ジャミル『はあ!?』
グリム『おう!絶対誘えよ、ジャミル!オレ様、この祭りが気に入ったんだゾ!』
トレイ『そうだな、とても楽しかった。また呼んでもらえるなら嬉しい』
マレウス『この国のことをもっと知りたいしな』
ケイト『オレも大歓迎♪どれからアップしようか迷っちゃうくらい、良い写真が沢山撮れたしね』