第3章 *アリアーブ・ナーリヤ*
マレウス『なかなかいい味だ、食感も面白い。これは気に入ったぞ』
『ふわ、もち、甘い...これ、好き』
マレウス『ふ、緩んだ顔だな。だがお前のそんな愛らしい顔を見られて良かった。ん..ついているぞ』
へにゃりと笑った顔にマレウスは気を良くしながら、の口元についたアイスを指ですくいとりペロリと舐めた
『ぁぅ..//ありがと』
?『なんだよ、こんな人だかりでイチャイチャか?お熱いね~』
マレウス『愛しい彼女を愛でて何か問題でもあるか?それに人だかりだからこそ、僕のものだと主張しておかなくては。こいつの愛らしさは、多くの人間を魅了してしまうからな』
?『確かに見れば見るほど別嬪だね!観光が終わるまで、しっかり周りに睨み利かせて守ってやりなよ!』
マレウス『そのつもりだ。だが、睨みを利かせるのは、観光が終わってからもだがな..』
トレイ『やれやれ、これから大変になりそうだな』
ケイト『マレウスくんが相手って、かなり難易度上がっちゃったよね』
トレイ『でも諦める気はないんだろ?』
ケイト『勿論♪』
ユウ『よし分かった。全力でかかってこいツノ太郎』
カリム『あっはっは!目に火がついてるぞ。オレも負けてられないなぁ』
ジャミル『はぁ...』
トレイ『、あそこの店でバンダナを買いに行こうと思うんだが、一緒に行かないか?』
『あ、お揃いの..行く』
トレイ『じゃあ、はぐれないように手を繋ごうな』
ターバンなどの布製品が陳列する店を見つけたトレイは、の手を引きながら店へと入っていった
トレイ『さあ、どれにしようか?』
『ん~...』
トレイ『..お、これとかどうだ?』
トレイが手にしたのは深い緑色のバンダナだった。ワンポイントとして小さな花火の刺繍がされてあり、触るととても手触りの良いものだった
『サラサラ..綺麗..花火も可愛い』
トレイ『どうやらこの祭り限定品みたいだ。値段も..うん、これなら無理せず買えるな』
『..トレイさん、これ買お?』
トレイ『ああ。色はどうするんだ?俺はこの緑色にするけど..』
『んとね..お揃いだし、同じ色にしたい。トレイさんと一緒っていうのをすぐ思い出せるように』