第1章 *ハッピービーンズデー*
そう言って立ち去ろうとしたアズールだったが、足を止めると元のニコニコとした笑みに戻りながら、サムの方へと振り返った
アズール『サムさん。割ってしまったジュースの代金と店の清掃費用は、レオナさんに請求してください』
ジャック『ええっ!?』
サム『OK。了解したよ』
アズール『さあ、行きますよ。さん、お手を』
『ん』
の手を優しく取ると、驚くジャックの横をスタスタと通りすぎ購買を後にした
そのあとを追いかけるように、ジャックも急いで購買を出ていく
ジャック『お、おい!レオナ先輩につけるくらいなら俺が払う..待て、アズール!..先輩』
『アズさん、どこ行くの?』
アズール『コロシアムへ向かいます。そろそろ竪琴を奪還しに農民チームが集まってくる頃合いなので』
『..アズさんごめんね。役に立てなくて』
アズール『!!..何を言っているんですか。貴女は何も悪いことはしていません。それに、ジェイドを見つけた所で勝ちというわけではない。農民チームを全滅させなければ我々の勝利はきません』
『..ん』
アズール『それに、貴女の活躍の場はここからですよ』
『そう、なの?』
アズール『ええ。このままコロシアムに向かい、竪琴を狙って集まってきた農民チームをジャックさんと共に狩っていただきます』
『私とジャックで?』
ジャック『不満か?』
『全然。ジャックすごく頼りになるから、安心できるなぁって思って』
ジャック『っ..そう、かよ』
『(ジャックの尻尾すごく揺れてる..触りたい)』
アズール『(やれやれ、単純な狼ですね)』
そんなことを思いながら、怪物チーム3人は最終戦の舞台であるコロシアムへと足を踏み入れた