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『IDOLISH7』世界で一番好きな人

第2章 第一章君が好き


【大和side】

ミツの疑問は最もだった。
万理さんに関してもどうだが、あの三人は特別だと思った。


「ミステリアスな二人ですからね。ミツキの言いたいことも解ります」

「ナギ君…」

「二人はオーラを感じます」

ナギも前から気になっているようだ。
まぁ、他人の過去を深く詮索する気はないけど。

「あの二人はナイトです。何時もカナデの傍にいます」

「いやいや、ナイトって…」

「でも、二人共奏音さんの事すごく大事にしているよね。恋人みたいに」


いや…まさかな?

けど、あの業種はその手の人が多いと聞いたことがあるような。

「リク、鋭いですね。もしかして三角関係でしょうか」

「おい、止めろって!」

「そうだよナギ君…でっ、でも」

何だ?
何か言いにくそうにしているソウはどうしたんだ?

「この前、偶然見ちゃったんです」

「見たって何をですか逢坂さん」

「万理さんが…奏音さんの膝で寝ているの」

「ブッ!」

イチが飲んでいたお茶を吹き出す。

俺も耳を疑った。

「え?万理さんと奏音さんってそんな関係?」

「おい、気色悪い想像すんなよ。おっさん!」

誰がおっさんだ。
俺はまだオッサンじゃねぇ…っていうか。

今はそんなことはどうでもいい。

「えー、膝枕してもらってたの?いいな」

「七瀬さん、貴方は本当に馬鹿ですね」

「なんでだよ!」

万理さんは仕事人間で、浮ついた噂がなかったけど。

まさかな?

「ただたんに疲れてたんじゃねぇのか?奏音さん天然だし、あんまり気にしねぇぞ」

「確かに黒崎さんに対してもそうですね。可愛い人ですから」

いや、既に隠せてねぇよイチ。
成人した男に向かって可愛いはないだろうけど。

確かにあの人は可愛い。
外見がどうとかじゃなくて可愛い人ではある。

しかも天然誑しだ。
既にタレントの多くを無自覚に誑し込んでいるのである意味質が悪いと言えるが本人に一切の悪気はない。


「そうでうしょね?僕の考えすぎですよね」

俺も万理さんが奏音さんに対して思う所はあった。

でも、まさかな?

万理さんのそっち系のそれがあるとは思えない。

そう願いたい。

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