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『IDOLISH7』世界で一番好きな人

第2章 第一章君が好き







『奏、君にはモノづくりの才がある』

私に歌う場所をくれた人が歌えなくなり、音楽活動を止めざる得ない時に新たな居場所をくれた。

『俺と一緒にもう一度歩こう。俺には君が必要だ…歌えなくても君の中には音楽があるだろ』

歌えなくなり、歌う場所を失ったからと言って音楽を無理に捨てることはないと言ってくれた。

夢を託せば良いと言ってくれた。

私は随分回り道を続けながら悩んで、苦しんで道を探した。


私を支え守ってくれたあの人の為にできることをしたかった。


けれど――。


『奏!』

でも、別れは突然だった。

望まない別れだったけど、さよならをせざるを得なかった。

守る為に。



大好きだったよ。



――太郎。


「姉さん?」

「あっ…なんでもないわ。うん、大丈夫…気をつけるわ!」

「本当だぞ?姉さんはボーダー並みにゆるゆるだからな」


酷い言われようだ。

今ではちゃんと警戒しているんだから大丈夫だ。


「でも、事務所辞めたら俺のマネージメントは?」

「ちゃんと貴方のマネージメントって言うかデビューは準備しているけど」

「へ?」

長い間アイドル候補生としてレッスンに励んでいる真琴はデビューはしていないけどモデルの仕事もしている。

あと少しでデビューも準備も整う。
その前に宣伝をしておかないといけないのだから。

「事務所を止めても貴女のマネージメントとプロデュースは私がするわ。社長にも許可は貰っているんだから」

「本当か?約束だぞ」

「約束よ」

真琴の正式なマネージャーが誰になるか解らないけど、裏のマネージャーは私に任せてもらえっているし。

Mezzoがデビューした事で、モチベーションは下がりつつあるのを危惧していたから急ぐ必要がある。


ただソロとしてではなくユニットとして活動させたいけど、メンバーはあれだわ。

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