第4章 Partner~after that~

お断りの連絡は意外にもみんなすんなりと納得してくれたようだった。
告白のお返事かというくらい、誠意を見せた方がいいかなどと考え全員直接会って話をしたのだったが、みんな口をそろえてメールでよかったのにと言ったのだ。
もしかすると私が重く考えすぎていただけなのかもしれない。



「！おはよ！」
「あ、茜おはよ。ごめんね相方のお話せっかく貰ったのに。」

特に茜には土下座をする勢いで謝り倒すつもりでいたのだが、彼女から返ってきた言葉はオッケー他の子に聞いてみるわ！と実にあっけらかんとしたものでかえってこちらが拍子抜けしてしまった。

「あのね〜は気にしすぎだから！他の子も別にそこまで気にしてないって！そうそう、私、南穂と組むことにしたんだ！」
「そうなんだ。おめでとう！南穂ちゃん刺繍上手だもんねえ、茜のデザインとすごくマッチすると思う！」
「でっしょ！？ところでは結局誰と組むことにしたの？」


やっぱりきたかこの質問。
なんだか気恥ずかしくてこの間は誤魔化したのだが、さすがにこれ以上隠すと印象が悪くなることは必至。

「え、あの、えっと、み、三ツ谷くん。」

やってしまった。自然に、何気ない感じで言ったつもりが。めちゃくちゃに吃ってしまった。

「あーね、2人仲良いもんねー何となくそんな気がしてた。三ツ谷くんもめっちゃハイセンスだから2人の作る作品ヤバそー！！」