第3章 Partner
全く予想もしていなかった褒め言葉のオンパレード。
思いがけず掛けられたそれに、ぽろぽろと涙が溢れ出す。涙腺がどうにかなってしまったんだろうか。拭っても拭っても止まらない。
「え、あれ、…ッごめん、」
突然泣き出した私に三ツ谷くんはあわあわとハンカチを差し出してくれた。
ごめんな、困らせてるよな、ごめんな、と何度も謝るものだから、なんとか否定をしたくて精一杯首を振る。
「ごめん、違うの、嬉しくて。そんな風に認めてもらえてると思ってなかった。」
時折しゃくりあげながら話す私に、三ツ谷くんは先を急かすわけでもなくただゆっくりと頷いてくれた。
「まだまだ出来ないこといっぱいあるけど、そのぶんこれから頑張って努力するから。私でよければ、よろしくお願いします。」
深々と頭を下げる。
三ツ谷くんは一瞬ぽかんとした表情を見せたあと、こちらこそ、と柔らかく笑ってくれた。
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Partner/相棒