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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第8章 急襲




ぎゅっと目を瞑ったその時
あやかしの断末魔が聞こえた

【ぎゃぁぁぁぁぁ!!】

『っなんで──』

「あんまりにも遅いから
また呼びに来てやったんだよ
──今度は楽しくおしゃべりってわけじゃ
無さそうだな」

『あ、当たり前です!
死にかけたんですからっ』

(今、心の中で頼朝様を呼んだ…)

そしたら現れた
意地悪で腹黒な征夷大将軍が

【よくも…よくも僕の腕を!!】

「腕くらいでビービーうるせえよ
誰の女に手を出してんだ」

『っ!』
(お、女とかやめて欲しい………)

少し気恥ずかしくなり俯く

「っ!」

頼朝が素早くを抱えて
飛び退く

『す、すみませっ』

「ぼーっとするな!
狐憑きの能力は使ったのか?」

攻撃をかわしながら
刀で応戦し、問いかける

『は、はい
多分あと一押しだと思います!』

(攻撃も浅い…
多分これが限界なんだ)

「じゃあ頼むぞ
狐憑き、お前は俺がまもるから
安心して呪力を奪え」

『っ了解です!』

もう一度手をかざし呪力を奪う

【うがぁぁっ!
────いぶ、きさま】

バシュッ

「消えた……」

『全て呪力を奪ったので
あのあやかしは完全にいなくなりました』

だから安心していいと伝えようとしたのに
ぐらりと身体が傾いた

「っおい!」
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