• テキストサイズ

イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第8章 急襲




宴は順調に進む中
は頼朝に
ちょっと休んで来いと
側から離してくれたのだった

『たまに優しいの
なんなんだろう……』

(調子狂うなぁ)

正直昨日と同様息が詰まっていたので
休憩は嬉しい
頼朝様もよくあんなに相手ができるなぁなど
少し感心していたのだ

だが
"すぐに戻ってこいよ"と言われた為
そこまで長居はできない

(あれ?どこだろ)

何となく沙捺を探して
歩いているのだが
一向に見つからない
それどころか人通りも少なくなっていた

『おかしいな…』


その時


ゾワッ


『…っ!?………』

背中に嫌な寒気が通った

(この感じ……まさか!)


【美味そうなおんなだ】

『っあやかし!』

地面からゆらりと現れた
あやかし…
蜃気楼のように揺れており
顔はお面被っている

(どことなくカオ〇シっぽい!
いけない、ジブリマニアなのがバレる)

↑金曜ロードショーのジブリは
決して見逃さないタイプ

『あんたどこから
この屋敷に入り込んだの!?』

【どこから?
女の子が入れてくれた
昨日…そこ濡れませんかって……】

『千!?千なの!?』

【違う……
名前は確か……わかんないなぁ
食っちゃったからなぁ】

『ッ!?』

(嫌な予感がする……)

『……ちょうどいいわ
あなたで試してあげる』

狐憑きの力を使いこなさなければ
契りも解けないし
戦で義経様の相手もできない


『……もうこれ以上
誰も食べさせないから!』

/ 320ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp