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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第8章 急襲




ここにいたのか」

『あ、頼朝様』

「頼朝様!?!?
し、失礼いたしました!
私が仕事を手伝ってもらったばかりに
頼朝様の手間をかけてしまい……っ」

ガバッと頭を下げる沙捺

『違うんです!
私が勝手に手伝っただけで!』

頼朝の傍によって
弁解すると
分かっていると言わんばかりに
頷いた

「この子は働き者だからね
構わないよ
そろそろ宴が始まるから
呼びに来たんだ
返してもらってもいいかな」

「は、はい
様…ありがとうございました」

『次会うときは様はいらないから!
じゃあ、またね』

そう言って手を振ると
小さく控えめに返してくれた

「…お前、側仕えの仕事サボって
女中の手伝いなんてしてたのか」

『さ、サボる?
何かすることあったんですか?』

「今日の予定をあらかた説明しようと
思ったんだが部屋に行っても
居ないし、かと思えば随分
楽しそうにお喋りしてたな」

『す、すみません』

(女の子と喋るの久しぶりで
凪咲と話してるみたいで
楽しくてつい……)

だが仕事をくれと言った手前
職務放棄までとはいかなくても
責任感の強いは
申し訳なさそうに謝った

「…次からは
朝起きたら1番に俺のところに来い
そうだな、着替えでも手伝ってもらおうか」

『はい!?
それも側仕えの仕事なんですか!?』

顔を赤くして答えると
意地悪そうに口に弧を描いた


「冗談だばーか」

『っ!
この、腹黒征夷大将軍!!』


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