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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第7章 夜這い




「ダメだ」

『どうしてですか?』

「好みじゃなかった」

『アーソウデスカ』

「…まぁ冗談だ
征夷大将軍だから
安易に素性の知らない女に
懐に入られると困る」

『!
……でもお酒を飲むくらい
大丈夫なんじゃ……』

「は?」

『え?』

「『…………』」

「まさかとは思うが
さっきの誘いがお酒を
一緒に飲むだけだと思ってんのか?」

『え?
そうですけど』

「…………ぶっ
はははは!!」

『っ!?』

耐えきれずに吹き出した頼朝
初めて素の笑顔を見たは
ドキッと心臓の音を立てた

『……おかしなところありました?』

「くくっ
いや?ちっとも……」

『………肩震えてますよ』

「お前みたいなやつ
初めて見たよ」

『私も頼朝様みたいな
腹黒二重人格は初めて見ましたよ』

「その言葉、他のやつが
言ってみろ即死刑だぞ」

『うえぇ!?』
(そ、そうだったの!?)

慌ててむぐっと口を手で抑える

「別にいい」

『ふぇ?』

「お前のことが気に入ったから
そのままでいいって言ってんだよ」

『……?』

「変に取り繕うなよ
気持ち悪いからな」

『なっ、それを言うなら
いつもの頼朝様も気持ち悪いですよ!』

「何がだよ」

『いつも貼り付けたみたいな笑顔で…
なんか無理してる感じがして
…さっきみたいな笑顔でいればいいのに』

「………」




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