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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第6章 側仕え




『それで……
具体的に何すればいいんです?
側仕えって』

「まぁ、そうだな
説明するよりやった方が早いだろ」

そう言って頼朝は立ち上がり
盛長を呼んだ
その一言で分かったらしく
わかりましたと言って
の前まで来る

『?
盛長さん?』

「てことで…
大人しく着いてきてくれるかな」

『何がてことでですか!?
どこに行かされるんですか私!』

(そんなニコニコされても!)

「行きゃわかるだろ」

『頼朝様ってこういうとこ
雑ですよね』

「盛長」

『ごめんね
今度お菓子買ってあげるから』

『へ?うきゃっ』

ヒョイっと肩に俵のように
抱えられる

『ちょ、ちょっとっ』

「ああ、ごめん
横抱きの方が良かった?」

『そうでなくてですね!
私、盛長さんはもっと
優しくて常識人だと思ってますから
離してください!』

「頼朝様は絶対だから
ごめんね
今度欲しいもの買ってあげるから」

『それさっきも聞きましたよ!?』

「ごちゃごちゃうるせーな
側仕え
何が不満だ」

『不満だらけですけど!?
せめて行先くらい教えてください!』

「ちっ、めんどくせぇ
今日は京にいる親族の宴に行く
征夷大将軍としてな」

『う、宴?
こんな時に?』

「こんな時だからだ」

『??』





何がなんだかわからないまま
牛車に放り込まれた






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