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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第6章 側仕え



『どういうことですか?』

「言葉通りだ
お前は軍師殿の妹
何もしなくてもいい」

『…それは困ります』

「どうして?」
皆の疑問を言葉にしたのは
重衡だった

『寝床も食事も用意してもらってるのに
働かないのは嫌です
それにあいつに関しても手伝って
貰ってるので何かさせて下さい』

頼朝の顔を見てはっきりと
ものをいう人間はそういない
頼朝はにやりと口の端を上げる

「いいだろう
俺の側仕えとして雇ってやるよ」

『そ、側仕え!?』
(それって秘書みたいな仕事?)

雑用係くらいにしか思ってなかった
ため斜め上の雇用にうわずった声が出た

「大丈夫なんですか?
頼朝様こんな小娘を」

『そ、そうですよ!
私には荷が重いですし、
こっちの時代に来てまだ全然
知らないことだらけです!』

「少しは否定したらどうなのさ」

こんな小娘呼ばわりされたことが
どうでも良くなるくらい慌てていた

「慣れろ」

『雑な助言!』

「文句ばっか言ってると
働かさせねーぞ」

『…側仕え務めさせて
頂きます………』

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