• テキストサイズ

イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第3章 最悪の再会




『まさか…あやかしに?』

「やはりこちら側の人間か」

「人知を超えた力を得たって
情報は本当か?
それもあやかし?
笑える冗談だ」

「それはあなた自身の目で
確かめるといい」

義経が刀を抜くと
不自然に髪が靡いた
吹き始めた風が痛いくらいに
吹き荒れる

(まるでこの人…義経様が
起こしてるみたい…)

風を操るあやかし
かまいたち?
いや、そういえば
義経様は幼い頃鞍馬山にいたはず
だとしたら──

凪咲に聞いた話と
自分のあやかし知識を照らし合わせる

「あの目はっ!」

よく見ると義経の片目が赤く染まっている
さらに目を凝らすと首には模様をした
痣が浮き出でいた

慣れているにしろ
恐ろしさでうなじの毛が逆立つ

「今夜は狐だけ殺して
平泉に引いあげる予定だった
だけど、こうして見えたのも
宿命だろう
………お覚悟を、頼朝公」

/ 320ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp