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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第20章 不思議なひと~義経side~





朝目覚めて隣の天幕に行くと
女性は忽然と消えていた


心配と焦りの中、与一に相談しに行った


「与一、いるか」

「おはよーございます、義経様」

いつも通り眠たそうに欠伸を
しながら挨拶をする与一

「昨日の夜焚き火の番をしていた
兵は分かるか」

「どうしたんです、急に」

「昨日の夜森で会った女性を保護したんだが
天幕に居ない」

「初耳なんすけど、
まあそんなに心配なら与一さんも一緒に
探しますよ」

「礼を言う、与一」

「いいえー」

「またあやかしに襲われてないと
いいのだが…」

「え、襲われてたんですか」

「ああ、たぶん俺と似たような
境遇なのだろう」

「そりゃ心配すね
あ、おーい」

与一が昨日の焚き火の番をしていた
兵の何人かに女性を見なかったかと
聞いたが誰一人見ていないそうだ

「もしかしてその女性も
あやかしだった説あります?」

「…そうかもしれないな
綺麗な人だったから」

「…………」

「どうした与一」

「いや、珍しいなと
義経様が女性ひとりにそんなこと
言うなんて」

「分からないが
俺はどうやらあの人のことが
気になっているのかもしれない」

「…春かなぁー」

「もう夏だぞ与一」

「へいへい」







女性のことが気になりつつも
急遽平泉に戻らなければならなかった


というより鎌倉に向かうことになってしまった


頼朝公が妖狐の封印を解こうとしているようだ


妖狐の封印を解くことを阻止する、
それが出来なければ
先回りをして妖狐を始末する



(無事でいてくれればいいが、)



そして義経は鎌倉へ向かうのだった




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