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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第17章 陰陽師助手記録帳壱




「目が覚めたら女はもう
いなかったけど
……慌てて別の屋敷に避難したよ」


(そりゃ怖いよね)



「その女性の顔に見覚えは?」

「っいや、そもそも動揺してて
よく覚えていない」

「へーえ」


じっと見つめる泰親さんの視線に
たじろいだように実光様が
目を逸らした


「わかりました!
今のところ、この屋敷内に
大物のあやかしや霊の気配は
ないですけど………」

「小物ならいるのかい?」

「お知りになりたいですか?」


泰親さんの視線が
ふと廊下の影に向けられた



(あ、)


釣られてその方向を見ると
小さなあやかしがいた


(あれくらいならいたずらくらいで
済むし大丈夫だと思うけど)




「はは
泰親殿は冗談がお好きなようだね

とにかく、一刻も早く解決したい
頼むよ」


「ご心配なく
俺とさんで今晩
泊まり込んで調査しますから!」


(へ?)


「ね?さん」


『えぇぇ!?』















『聞いてない、こんなの』

「何か言った?さん」



あやかしを待っているうちに
すっかり夜更けになっている


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