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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第17章 陰陽師助手記録帳壱




(そんな目で見ないで
私も同じ思いです……)


完全に「大丈夫なのかこの陰陽師?」
って言いたげな顔だ!



『さ、さすが!
陰陽師としての使命に燃えているんですね!
泰親さんは!
一刻も早く事件を解決したいと
いうその姿勢、私も見習いたいです』


苦し紛れに言葉を発した


「そ、それならいいけども」


(良かった
一応納得してくれたっぽい)


冷や汗をかくの心情を
わかっているのか居ないのか
泰親さんもうんうんと頷いている




「怪異が始まったのは
しばらく前のことだ

障子に人影が映る
柱が軋む
蝋燭の火が消える
使用人もみんな気味悪がって
逃げ出す始末だよ」



「おや、実光様は確か
ご結婚されたばかりじゃなかったですか?」


「そうさ
それなのにこの騒ぎだよ

ついには先日、
僕が妻と…………
枕を交わしていた時のことだ
歪んだ女の顔が闇に浮かび、
叫ぼうとした瞬間首を締められて…」


「ほうほう」


(すっごく嬉しそう)


怪異の話をしているからか
泰親さんは前のめりになるくらい
話に夢中だ



「僕と妻は逃げようとしたけど
恐ろしさのあまり気絶してしまった」


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