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イケメン源氏伝 〜時を超えて〜

第17章 陰陽師助手記録帳壱




『!?』


そこには金髪の美しい少年が
立っていた


(嘘、気配全然しなかった)




「ん?口聞けないのか?」

『確かに名前は合ってるけど…
君どこから来たの?』

「ここに住んでる」

『え?』


(まさか)




泰親さんの隠し子!?!?



『泰親さん、結婚してたのか』

「なんか思わぬ誤解をしてるようだから
言っておくが
俺はここに住んでるだけだ
泰親とは関係ねえぞ」

『あ、そうなの』

(なんだ早とちりか)


てへぺろっ


(じゃあますます誰なの?)





じーっとその子を見つめていると
にやりと口角をあげる少年



「俺の名は伊吹
好きに呼べ
泰親の助手なんざ
難儀なもんだな」

『子供にそんなこと言われるとは
思ってなかったよ』


かわいた笑いが込み上げる



「ふーん
霊力は高い方だが
なるほどな」


(な、何が?)




「こりゃ面白ぇ」


『え?』


(ほんとに何なの!)




「邪魔したな
また会おうぜ」


『え!ちょっと…』



止めるまもなく
伊吹は部屋を去った





(変な子)




最近不思議な人に絡まれやすいな

お祓いでも頼もうか泰親さんに

いや、やっぱやめとこ



不思議な人枠に泰親さんも含まれてたわ




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