第2章 お見合い
「うわぁぁぁぁ!!」
『!?』
ビンタしようとした手が
男の悲鳴により空中で止まる
『そ、そんなにビビらなくても
ビンタくらいで…』
「ばっバケモノー!!」
『はぁ?
誰がバケモノ…』
「ははっビビりだなぁアイツ
結婚はやめといた方がいいと思うぞ」
『それはまぁそうですけど……って!』
(あやかし!?)
ばっと距離をとると逃がさないとばかりに
腕を掴まれた
「おっ、と
逃げんなよやっと見つけたのに」
『アンタ誰?!』
「俺?俺は神だ」
『離してください』
「その目やめろ
まるっきり信じてねぇなぁ」
『当たり前でしょ!?
いきなり現れて俺は神だって
厨二病かっ!!』
「ったく話聞けよ
もう一回あの男に会いたくないか?」
『は……?』
「昨日あった男だよ」
『なんで私の夢のこと知って…』