第15章 助手
〈このまマ、終われない!!〉
『っ!!』
黒い煙が大量に吹き出した
するとを目掛けて
一直線に向かってきた
(だめ!間に合わな…………)
「はーい、止まってねぇ」
『っ!』
この声は……
『泰親さん!?』
〈ガッ〉
黒い煙はを触れるぎりぎりで
止まった
「もう狐憑きの力使いこなしてるんだ
すごいなさん」
『泰親さん、あのどうしてここに』
「ん?邪気を感じたから駆けつけたんけど
まさか先を越されるとは思ってなかったよ」
『──あはは……』
まずい
泰親さんはどうして私が
あやかしの気配を察知できたのか
きっと不審に感じでる
『たまたま通りかかったら
あやかしがいて』
「ふーん?
そういうことにしとこうか」
(う、)
苦しい言い訳だが仕方ない
その時
『──っ!泰親さん!』
ドン!!
「!!」
「さん!!」
『っかは!』