第14章 お菓子パーティー
『そ、そうですか?』
「俺からすると気が知れないね
薬師の件はまあ、いいとして、
景時さんもよく仕事を頼みましたね」
「あいにくと使えるものがあったら
なんでも使うたちなもので」
盛長さんは楽しげに頬杖をついて
景時さんに視線を送った
「で?どう?
の働きぶりは」
「そうですね」
(うっ……)
眼鏡越しの瞳に射抜かれて
身じろぎをする
(特に仕事を始めたばかりの頃は
勝手がわからずに景時さんに
迷惑かけたしな……)
何を言われるのか
ドキドキしながら景時さんの口が
開くのを待つ
しかし、放たれた言葉は
が思っていた言葉と違った
「逃げなかったところを見ると
根性だけはありそうです」
「「……」」
『え?』
「景時さんの厳しさに
心が折れる家臣も多いからなあ」
「特段何かに秀でている訳ではありませんが、
躾がいはありそうです」
「お前、もう少しちゃんと褒められないのか」
「いや、景時がここまで言うのは
なかなかだよ」
(っそうなんだ
少しは認めて貰えたってことで
いいのかな)
普段景時さんがどれだけ
厳しいのか痛いほどわかった