第12章 信念
(だけどいつか…)
いつか戦場に出て
戦う日が必ず来てしまう
──────今隣にいるこの人と
戦っていたら怪我もするだろう
怪我だけで済めばいいが
最悪の可能性もある
(その人のように傷つくかもしれないんだよね)
傷口にお手製の薬を塗らながら
思い返すのはあの日のこと
頼朝様が私を雇ったあとこう言った
「玉藻と契ったお前は
いざと言う時義経の呪力に対抗する
武器になる」と
(私が戦ったとこがあるのは
あやかしだけだ
でもこの時代は
当たり前のように
人が武器を持ち、傷つける)
戦が………戦場がどういうものか
今日一日で嫌という程理解してしまう
「……………」
(なんか視線が痛い)
背中に突き刺さる視線を受けながらも
手当ての手は止めない
『終わりました』
「ありが、とう……」
『いえ、』
ふぅと息を着く
(この人は私が敵だと知ったら
どう思うのかな)
そんなことを考えていると
兵は義経に顔を向ける