第11章 ピンチ!
『どこまで行くのですか?!』
馬を駆けながら尋ねる
「この先に森があります
そこで身を潜めましょう」
(!なに?)
後ろから土煙が立ち込める
「追っ手だ!!」
「さんを守れ!!」
(そんな!)
こんなに早く来るなんて
残った人達は無事なのだろうか
「くそっ、このままでは」
「さんは先に森へ!
ここはひらけていて
隠れる場所がありませぬ!」
『っはい!
どうかご無事で!』
(こんな、
血の匂いと鉄の匂い
こんなに自分が情けないなんて
来ない方が良かったのかな)
ぎゅっと手網を握る
逃げることだけに集中した
『はぁはぁ』
ビュッ
ヒヒーン!!
『きゃっ』
弓が馬の脚にあたり
は放り投げられた
(っ金属の音が近い)
『どうしよう
!!あれは……』
小さな小屋をみつけた
『あそこに隠れよう』
「誰だ??」