第10章 尋問
『っ~~~~~
言います!言わせてください!』
降参
「なんだ
もう音を上げるのか」
『はぁぁぁ
頼朝様ってしつこいですね』
「もう1回するか?」
『なんでもないっす!』
今度は反対側に逃げる
「お前も大概だろーが」
(うぐっ)
可愛くない性格なのは分かってる
でも人には嫌われ
あやかしに好かれ
襲われる身にもなって欲しい
グレるよそりゃ少しくらい
これでもまともに育った方だと
誰か褒めてくれてもいいと思う
『私の体質については話しましたよね』
「あぁ」
『簡単な話です
いくらこれがあっても
あやかしから逃げるのには
自ら力を持つ他ありません』
シャラっと耳飾りを撫でる
「それが対魔結界か」