第1章 はじまり
『怪我…してます』
「!どこだ?」
『私じゃなくてあなたが…』
差し伸べられた手の腕を見ると
切り傷のようなものがあった
『もしかしてさっきの…』
「いや、これは戦場で」
『せんじょう?』
(洗浄?鎧を洗ってて怪我したとか?)
⚠️違います
『手当します!』
「いや、」
『助けていただいたお礼です!』
「………では」
頼むと小さな声で言われ
バックに入っている薬とつけて
包帯で丁寧に手当した
「…手馴れているのだな」
『私自身よく襲われて怪我するので
覚えました』
苦笑しながら答えると
男性はじっと見てくる