第1章 ”さよなら”
「浮かねぇ顔してどうした?」
帰り道、どう話そうかと考えてる私に聞いてくるリヴァイ。
「時間あるかな」
「時間ならあるが、どうした」
「もしよかったらだけど…話したいことあって、うちでゆっくり話した、いなぁとか…」
切れ長の目を大きくしたリヴァイはじっと見ている。
「いいのか?家バレしたくないんじゃないのか」
緊張して言葉がでない代わりに首を縦に振った。
それからは二人とも無言のまま歩いた。
※※※
「散らかってるけど、どうぞ」
お茶出すから、そこに座ってとソファを指しお茶の用意をする。
「紅茶、でよかったよね、ティーパックだから口にあわないかもだけど」
「ペットボトル差し出されないだけマシだ」
「あ、レモンいる?」
急いでキッチンに戻ろうと立ちあがろうとするとリヴァイが手を掴んだ。
「いい。それより落ち着け」
深呼吸してテーブルを挟んで座る。ソファは一つなのでカーペットの上に座ると「なんでそこに座る?カズサの家だろ、こっち来い」
促されリヴァイの横にちょっと間を置いて座る。
「答え、出たんだな。聞かせてくれよ」
口角を上げ聞いてくるリヴァイは確信犯だ。
「わた、わたしね、リヴァイが好き」
「やっと言ったな」
「待たせてごめん」
「ああ、待った」
今まで見たことない優しい微笑みを浮かべたリヴァイの顔が近づいて私たちは初めてのキスをした。
そっと抱き寄せられ啄むように角度を変え何度もリヴァイの唇が触れては離れる。
「ん、リヴァ」
「おい、そんな声出すな。我慢できねえだろうが」
その先を想像して急に恥かしくなってワタワタしてるとリヴァイは私の髪を撫で、もう一度キスした。
「カズサ、好きだ」
「好き」
「知ってる」
ククっとのどで笑うリヴァイに私からキスをした。
※※※
帰るというリヴァイに不安を感じ視線を逸らすとクイっと顎を上げられる。
「なに不安になってる。勢いでカズサを抱きたくねえ。だが、覚悟はしとけ。抱き潰す自信はあるからな」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべ、週末はリヴァイと過ごす約束をした。
「鍵はちゃんと閉めろ、チェーンも忘れんな」
名残惜しそうに私の頬を撫でてからリヴァイは帰って行った。