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【進撃】中・短編 【リヴァイ】

第2章 Lupine あなたは私の安らぎ



感謝の言葉を続けようとするとリヴァイさんが「わかってるから、それ以上はやめとけ」

「そうよ!友人を助けるのは当たり前なんだから!」

「リヴァイ部長を幸せにして恩を返せよ」

「まあ、もう恩は返してるよな」

「ところで邪魔者ですがご一緒しても?」

「ああ、無礼講だと爺さんが言ってたろ」

しばらくみんなで同じテーブルを囲んで花を咲かせていると後から「楽しんでおるかの?」と初めてピクシス副社長の声を聞いた。
リヴァイさん以外はハッとお行儀よくしてるのにリヴァイさんは「ああ、楽しんでいる。向こうに行ったら、こう出来ないのは寂しいと思うくらいにはな」

副社長に…タメ口。とヒヤッとしてるとピクシス副社長は「ハッハッハ!それはいいことを聞いたのお。向こうでも上手くやっていけるだろうて」と鷹揚に笑っている。

ニヤッと笑いながら「だが、俺の妻との時間を削る働き方はしねえぞ」と返すと「ホッホ、そんな無粋なことはせん。新婚旅行だと思って向こうに行くと思え」

「そりゃ、ありがてえな」

二人のやり取りにヒヤヒヤからポカポカになって…あ!挨拶!!と立ち上がると「リヴァイを頼んだぞ」と肩を優しくポンとして「さて、モブリットと飲み勝負でもしてくるかの」とニコニコしながらモブリットさんを探しに行った。

ピクシス副社長が去ったタイミングでリヴァイ班のみんなも「俺らもちょっと別んとこ回ってきます」と行ってしまった。

また二人になって「帰ってきたら、またみんなで集まりたいですね」と笑うと「会えるだろうが。俺たちの結婚式にはこいつら全員参加するんだからな」とブスッとしながら答える。

胸が温かくなってみんなと離れるのが寂しい、と感じていると「泣くなよ?泣いたらここでキ…」


「おー!リヴァイっ!分身の術使えんのぉー」

ハンジさんが酔っ払ったテンションで乱入してきた。

わたしとリヴァイさんの間に座ると「あれ、さっきまで三人だったけどなぁー」

「黙れ、離れろ、邪魔だ」とリヴァイさんが冷たくあしらうと、「あー、いいんだ。そんなこと言って。うん、わかった」

ニヤニヤと悪い顔してるハンジさんとは反対にリヴァイさんはハンジさんの口を押さえつけようと必死になっている。

珍しい光景になんだろ?と思っているとプッハァーとリヴァイさんを引き剥がしたハンジさんが暴露大会を開始した。

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