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【進撃】中・短編 【リヴァイ】

第2章 Lupine あなたは私の安らぎ



自宅に戻った時にハンジがいないことや、俺がひどく腹をたててることにエルド達は反応に困っていた。

助けてくれてるのに、この態度はさすがにマズイがハンジの簡単な方法は腹に据えかねるものだった。

冷静になる時間がいる。

エルドにカズサとペトラの様子を聞くと、寝室からペトラだけ出てきてカズサは疲れたのか寝てしまったらしい。

「課長、明日の警察での聴取ですが…私が付き添います」

「女二人じゃ危ねぇだろうが」

「デリケートなことですし、すぐにタクシー使います。可能なら警察に送ってもらいます。課長は明日営業部含めての会議もありますよね」


すっかり忘れていた。そんなもん今はどうだっていい。

だが。営業部のゼインは要注意人物には変わりない。
社内で揺さぶりをかけるのも解決に繋がるだろうか。
感情のままハンジを置いてきたのは失敗だった。
しかし、これ以上はここでは話せない。

にっちもさっちも行かない脳内での会議で固まっているとエルドが「すみません、明日外せない急な用があるので有給使います」突然言い出した。
ペトラとエルドは目を合わせている。

つまりはそう言うことか。

「…わかった。だが、無理はしてくれるな」

「「了解です!」」

明日のたぬきとのやり取りについては時間はかけずにとっとと終わらせてやる。

「それとは別件で済まないが、グンタ。営業部の方に出す書類も受け取るもんもあるんだが…」

「大丈夫です!お任せ下さい!」


「課長…俺は?」

「オルオは通常業務をこなせ、怪しまれないように、な」

悲しそうな顔から一転「了解っす!」と言ってくれた。

それぞれ仕事を放ってまでカズサを助けてくれる。
ありがたいた同時に申し訳なく、頭を下げる。

「「え、ちょっとやめて下さい」」


「いや、関わらせてしまって済まない」

「同じ女子として許せないんです!」

「もし俺の好きな人が同じ目にあったら、と考えると居てもたっても居られませんし」


それぞれ気を使って助けてくれる。いい部下をもった俺は幸せもんだ。

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