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【進撃】中・短編 【リヴァイ】

第2章 Lupine あなたは私の安らぎ



もう家具どころではない、すぐ近くに危険が迫っている。
ガクガクと震えるカズサを俺の自宅に連れ帰り、ペトラ達も自宅に入れた。
カズサに紅茶を出しても口をつけはしない。とりあえずペトラと一緒に寝室で休んでもらうことに。

すぐハンジを呼び出し、事の次第を話すと深刻な様子でカズサは?と訊ねた。
今はペトラと寝室にいるというと、ここで話しても話声が漏れないかと聞いてきた。
それは大丈夫だと言うと、溜息をついた。

「警察も深刻さがわかったはずだ、カズサの自宅の鍵はすぐに変えて、管理している不動産屋に連絡しなきゃいけない。というか解約がいいね、事が事だ、向こうもすぐに応じる。後は」

言いにくそうにしているハンジを急かすが渋い顔をして、寝室のほうをみている。

「いくら話し声が聞こえないと言っても、ここじゃ、はばかられるな」

「だが、離れる訳には…」

そこでハンジがエルド達を見回すと無言で首を縦に振る。

「場所を変えようか」

躊躇する俺にエルド達は俺たちがいます。と力強く頷いた。


※※※

遠くまで行く気はないので近場の喫茶店に取り合えず入った。

「聞かれたくない内容ってのはなんだ」

「いや、カズサにとっては怖い内容だから、さ」

「わかりやすく言え」

「警察からはDNA検査結果は?」

「今回と併せて報告がくる予定だ」

「同一人物だろうね。それと隠し撮りだけど、会社が知られてるってのも予想通りなんだけどさ、会社内の廊下ってのは気になる。それなりにきれいに撮れていたんだろ?」

帰宅の際に運転はエルドに任せて後部座席でハンジにメールで知らせてあった内容が引っかかっているらしい。

「そうだ、さすがに至近距離ではないがはっきりと判別できる」

「そのほかの写真も街中やモール内なんだろ」

「その通りだ」

「なんで君達がそこにいて、ピンポイントできれいに撮れるんだと思う?」

「回りくどい、何が言いたい」

「まず、カズサが君のところにいるのはバレてる。君の家もね。でも人が多い街中やモールにいるのに居合わせて隠し撮りしてるってプロなんじゃないかい?」

「隠し撮りのプロってなんだよ」

「探偵とか、さ」

「は?わざわざ雇ってるってことか」

「こんだけ執着してるならありえるよ」

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