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【進撃】中・短編 【リヴァイ】

第2章 Lupine あなたは私の安らぎ



俺も風呂に入ったが、カズサはお風呂上がるの早すぎます、ちゃんと入りましたか?と母親みたいなことを言う。

「早かろうが風呂は入れるんだよ」

そうですか。と妙な納得をしたカズサはまだドライヤーで髪を乾かしている。

「ほら、水置いとくぞ」

風呂上がりの水分をテーブルに置いてソファに座る。
これから今後の生活について必要のあることを話しておく。
それで隙だらけのカズサが危機感を持ってほしい。

「嫌な話題になるが、まず、過剰なくらいの危機感を持て。隙を与えないよう行動は必ず誰かと一緒にすること。俺ができるだけ傍にいるようにするがいない場合もある。その時はオルオ達を頼れ。勝手だが念の為、俺の班にも声はかけておく。顔見知りであっても油断はするな、会社だけじゃない、ここに戻っても誰にも対応するな。いいな」

「……少々過剰過ぎではないでしょうか?」

「それが危機感の欠如だ。変態がつけあがらないように万全を機する。それと知らない番号からの着信やメールは俺に知らせろ。対応することはない」

「はい」小声で返事をするカズサは基本的に人が良すぎる。どこまで理解し行動できるか心配だが、その点は俺や他の連中でサポートするしかねえ。

「会社には明日出てこれそうか?」

「そのつもりです」

次に言うのは俺自身の望みで拒否されるかも知れないが事態を動かすのに有効かも知れない。

「了解だ、あと。この状況が落ち着くまでは俺はカズサの恋人ってことにする」

「はい??」

いきなり過ぎて戸惑うのはわかるが社内にいるかもしれないストーカー予備軍に牽制する。これでもし露骨な動きがあれば社内を徹底的に洗う。

「会社への行き帰りも同行する。それには理由が必要だ」

「リヴァイ課長ファンクラブが黙ってないです」

恐れと恐怖を出しているが俺のファンクラブだ?くだらない。

「そいつらから嫌がらせがあれば俺に言え。言いにくければペトラか……ハンジに言え。」

俺は必死だ。カズサになにかあったら、考えるのも嫌だ。外聞や上司としての対応を超えていると言われても守る為ならどんな手でも使う。

ある程度だが話せることは話して、さて寝るか。カズサに寝室を使えと言うと、課長はどこで?と聞かれた。
適当にソファでいい。と言うとまた一悶着になった。

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