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【進撃】中・短編 【リヴァイ】

第2章 Lupine あなたは私の安らぎ



「あ、お寿司。いいなぁ。食べたかったなぁ」

お寿司の桶を見て残念そうに言うと「リヴァイ、今度私にもたべさせてよね!」とにっこり要求している。
課長は「なんで俺がてめぇにそこまでしなきゃならねぇんだ」と言い返している。

この二人のやり取りに呆然としていると「ハンジ、それはどうでもいいから、話しを聞け」

「はい、はい。わかってるよ」とオルオさんの隣に座る。
オルオさんは引きつっている様子だがハンジさんは気にしていないようだ。
そして課長は何故かわたしの隣に腰をおろした。

「さて、話してくれるかな?」

ハンジさんがそう言うがどこから話したらいいか迷っているのをペトラが簡単に状況を話した。

「なるほどね。カズサちゃん、嫌かも知れないけど詳しく話してくれるかな」

そう促され、昨夜ペトラと食事に行って自宅に隠し撮りの写真、赤い液体が入ったペンダント、気持ち悪いメッセージがあったことと警察には相談済で送り付けられたものは全て警察に預けていること、警察でも赤い液体については念の為、調べて分かり次第連絡が来ることも話した。

ハンジさんを除いて集まっている全員が嫌悪感を示している。

「話してくれてありがとう、ところで警察からはどの位で連絡きそうかな?」

「遅くとも1週間程度とのことでした」

「そっか。うん」

「一人で納得してんじゃねぇよ、お前の見解は?」

ハンジさんはチラリとわたしを見てから、「あくまでも私の考えで根拠はないしショックかもしれないけどいいかな?」と事前に念を押してくれた。

「まず、隠し撮りについては、いつも見ているってカズサちゃんに伝えたいんだと思う。でペンダントだけど、まあネックレスと同じだ。意味としては束縛したいとか仲を深めたいってとこかな。」

一旦ここまで話してから真剣な目に変わり、「これはあくまで予想に過ぎないけど…赤い液体は送り付けた人の血液かもしれない」

サアっと鳥肌がたち、眩暈を覚えた。

「ごめん、怖がらせるつもりはないんだけど最悪そうかもってことね」

ペトラも顔色が悪いが寄り添って背中をさすってくれている。
課長もオルオさんも無言でハンジさんの言葉を聞いている。

「私が思うにこのサイコパス的な人は現時点では男か女かわからないけど厄介な人物ってことだね」

みんなが無言のままわたしの顔を見た。



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