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【進撃】中・短編 【リヴァイ】

第2章 Lupine あなたは私の安らぎ



ペトラのマンションはセキュリティがしっかりしていて、引っ越しの際はセキュリティがしっかりしている物件にしようと決めた。

「散らかっててごめん、はい飲み物」

きれいに整頓されている部屋でアイスコーヒーを頂く。
迷惑をかけているのはわかっているが自宅にも迂闊に帰れない現実。ペトラの好意に甘えてるが、いつまでも甘えられない。今後を考えると心が強張ってしまう。

「こら、ちゃんと本音で話そう。隠し事はなし」

ねっ。と顔を傾けるペトラはかわいいし、優しい。

「一体これからどうしたらいいのか、どれから対策したらいいかとか…こんがらっていて」

「まず、カズサの部屋には一人でいないほうがいいし、引っ越しも早いほうがいい。それから人に頼ること!」

「引っ越しするのは決めたんだけど、物件が決まるまではあの家に帰る」

「物件が決まるまではここにいたらいいよ、ただ貴重品とか取りに一度は帰らないといけないか~」

「いや、ペトラの部屋にずっと居るわけには、」

「カズサ」さっきまではかわいらしく、話始めた時は自分のことのように心配顔が今はとっても怖い表情になって言葉が続かない。

「言ったよね、頼ってって。本当は昨日の段階で連絡して欲しかったくらいなんだから」

「でも迷惑かけたくないし、ちゃんとしてなかったわたしが悪」

それ以上は言わせないとばかりにペトラはローテーブルを叩いた。
「人のことを思いやれるのはとても良いけど頼るのは恥ずかしいことじゃない!」

※※※

それからのペトラはこれからすることに優先順位をつけていく。
わたしが何かを言い出すとキッと視線を向け遠慮とか困らせてるとかは聞かないから。と誰かに連絡している。

「そう、今からMAPで送る。できれば早く来てほしい」

ペトラだけじゃなく他の人にも迷惑かけてると自己嫌悪しているとスマホが鳴っている。
恐る恐るディスプレイを見ると”課長”と表示されている。

「…はい。課長」

「おい、なんで言わなかった」

通話越しでも強い怒りが伝わる。ここまで怒らせたことなくて返答できずにいるとペトラが課長?と呟き、「変わって、すぐ!」と通話中と表示されているスマホを取り上げた。

「変わりました、ペトラです。詳細はオルオに伝えてます。はい。了解です」

何がどうなっているのか、わからない。

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