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【進撃】中・短編 【リヴァイ】

第2章 Lupine あなたは私の安らぎ



その部下も腹が立っていたようで、どうやらカズサに無茶な仕事を振るのは大抵同じ奴ららしい。盗み聞きはあまり褒められたもんじゃないが内線では断ろうとしていた様子だったが押し切られたのではないか。と付け加えている。

自分の眉間にしわがいつもよりも寄っているのがわかる。

「そうか。業務中に悪かった。戻ってくれ」

部下がどんな顔で会議室から席に戻ったかよく思い出せないが愛想のない顔は余計に愛想もへったくれもなかっただろう。
まずはカズサの今日の進捗状況を確認する。必要な仕事はだいぶ終わらせている。
そりゃ、昼も休憩も仕事していれば定時には終わるだろうが万が一残業なんて事をしてみろ。説教の追加とカズサをいいように使っている奴らに一言、いや気の済むまでは言わせてもらう。この悪循環をなくすためにも内線をかけた。


定時過ぎ。目がショボショボしてきた。見積り書は数字が多く間違えないよう気を使う。流石に5分でいい休憩を取ろう。
ペトラさんや隣席の人も手伝うと言ってくれたが今からとりかかるのは本来の業務ではないので丁重に断った。
自動販売機で甘目のカフェオレを買ってその場で飲む。
リフレッシュルームで一休みできたらいいが時間がない。
今日はリヴァイ課長もあがったようだし、あとひと踏ん張りすれば目途が付く。



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定時にあがった振りで統括部のエルヴィンと営業部の管理職らを集めた。始めこそ他部署の俺も呼び出されているのか怪訝顔だったがカズサへの仕事の依頼が多すぎる事、その部下の名前を幾人か出すといかに彼らが優秀かを訴えてきた。
過去のカズサが手を出した分とそいつらがした仕事との相違点、特徴などを出していく。確かになんでも受けるカズサも悪いしこちらの管理不足も否めないがそちらはどうなのか?と詰めていく。

「今はミスはしていないがそうなってもおかしくはない」

「しかし彼らも外回りや契約でだな」

「先方に出す資料を他任せにしていたら、説得力のある仕事ができない可能性もある」

ここまで話してもしぶとい営業課にむかつきながらも次の言葉を繰り出そうとすると今まで沈黙していたエルヴィンが「双方言い分はわかった。精査する必要がある。その時にもう一度集まることにしよう」その一言でとりあえずはお開きになった。

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