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檸檬香る、その恋に【鬼滅の刃 / 短編集】

第19章 還るところはいつも〈煉獄杏寿郎〉




杏寿郎の言葉がかれんの心をじんわりとあたためた。大好きなひとからの“大好き”という想い以上に、心満たされるものは他にない。


 おし!
 また明日からも頑張ろう!


かれんは大きく深呼吸をした。

毎日が同じことの繰り返しに思えても、そこには小さくも光瞬く瞬間が自分達の生活の中にはたくさん隠れているのだとかれんは思った。

これからも杏寿郎との幸せを一緒に見つけていけたらと、かれんはそっと心に祈った。



「かれん!!」

「ん!? なあに??」

「たった今思い付いたのだが…、今日という日を“餃子記念日”と命名しようと思う!!」

「!? ぎょっ、餃子記念日!?」

「うむ!餃子によって、二人の愛を伝え合ったという記念だ!…いやしかし、かれんと毎日一緒に過ごせることが俺にとっての記念日だな…。むぅ、困ったな…」

難しそうに眉を顰める杏寿郎に、かれんは吹き出してしまった。

「あ!なら、毎日を餃子記念日にしちゃおっか!」

「成程!!賛成だ!!毎日かれんの餃子も食べられるしな!!」

「!??!」


その後、煉獄家では定期的に餃子記念日が行われていたのだった。










 おしまい 𓂃◌𓈒𓐍



【お詫び】

タイトルを「 還る場所」から
「還るところはいつも」に変更致しました。

大変申し訳ありませんでした…><。
最後までお読みいただき、ありがとうございました*

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