• テキストサイズ

流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第12章 ●ハマる●


「チョコの味がした。」

「でしょ?好き?」

「バニラの方が好き。」

「違うよ。俺の事。」

「………好き。」

「照れてるの?そういところも好きだよ。」



つい2日前の出来事を思い出してしまった。


あの時は幸せいっぱいだったのに。


今はドン底。


その場に崩れ落ちた。


そして泣いた。


泣きまくった。 


泣いて泣いて泣きまくった。


嘘をつかなければ悟に嫌われなかった?


悟が好きだって言えばよかったの?


だけど、彼女が居る事を隠してた悟は何なの?


何で、こんなに好きにさせといて彼女作ったの?


悟でしょ?


私をあなたの虜にしたのは。




そんな事を考えながら夜通し泣いた。



トントン

朝になり、誰かがドアをノックした。

硝子が様子を見にきてくれたのかと思った。

ガチャ

「げ、とう?」

「ひどい顔だね。可愛い顔が台無しじゃないか。」

夏油は微笑んでいた。

「えっ?ひどい?ちょっと待って。」

慌てて鏡を見る。

「うわっ!目真っ赤。しかも腫れてる。」

目は充血して真っ赤になっていて、瞼は腫れていて、とても人前に出られる顔ではなかった。

「朝食を買ってきたんだ。一緒に食べよう。硝子も誘ってね。」

夏油はそう言ってコンビニの袋を見せた。

「ありがとう。ごめん、ちょっと待っててもらってもいい?シャワー浴びたいから。」

「わかったよ。それじゃあ、硝子のところにいるから。準備出来たらおいで。」

「わかった。」


昨夜は泣き疲れてそのまま寝てしまっていたから、制服がシワだらけになっていた。

「クリーニングに出さなきゃ。」


熱いシャワーを浴びる。


とにかくこの顔をなんとかしないと。


バスルームから出て、鏡を見た。

熱いシャワーを浴びたおかげか、さっきよりは少しマシになった。



替えの制服を着て硝子の部屋へ向かった。



思いっきり泣いたお陰で少しスッキリした。
/ 417ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp