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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第42章 約束する


「よ、よろしくお願いします。」

相変わらずおどおどしてる乙骨。

あーあ、真希キレるだろうな。

そう思っていると案の定真希の目が吊り上がった。

「オマエいじめられてたろ。図星か?分かるわぁ、私でもいじめる。呪いのせいか?善人ですってセルフプロデュースが顔に出てるぞ。気持ち悪ィ。なんで守られてるくせに被害者ヅラしてんだよ。ずっと受け身で生きて来たんだろ?なんの目的もなくやってるほど呪術高専は甘くねぇぞ。」

「真希、落ち着いて。」

真希を宥めつつパンダに目配せ。

「すまんな、アイツは少々他人を理解した気になる所がある。」

パンダが乙骨にフォローを入れてくれた。
悟よりよっぽど大人だ。

「いや、本当のことだから。」

せっかくのフォローも乙骨には響いてなかったみたい。


「ここは?」

乙骨が尋ねる。

「ただの小学校だよ。ただの校内で児童が失踪する小学校。場所が場所だからね、恐らく自然発生した呪いによるものだろう。」

悟が説明した。

「大勢の思い出になる場所にはな、呪いが吹き溜まるんだよ。学校、病院、何度も思い出されその度に負の感情の受け皿となる。それが積み重なると今回みたいに呪いが発生するんだ。」

真希が言った。

「呪いを祓って子供を救出、死んでたら回収してね。」

私が任務の内容を伝えると、悟が帳を下ろす。

「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え。」

「夜になってく!」

驚いてる様子の乙骨。

「内側から簡単に解けるよ。そんじゃ、くれぐれも死なないように。」

悟が軽く言い放ち、私と悟は4人を帳の中に残して外へ出た。



「ねえ、もしかして乙骨に何も教えてないの?」

外へ出て、悟に聞いた。

「うんっ!」

満面の笑みで答える悟。

「ハァ……」

「暇だからお茶する?それとも………イケナイとこ行ってイケナイことしようか?」

新しい年度が始まってもこの男だけは変わらない。
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