第12章 ●ハマる●
夜、硝子を部屋に呼んで一緒にご飯を食べた。
「マウント?あの人ならやりかねないね。」
「綺麗な人だよね。悟とお似合い。」
「綺麗なのは認める。だけど、アンタと五条の方がお似合いよ。」
「ありがと。あの人私のこと、例の転入生?って言ったの。例のって。」
「私はあの人とは卒業以来会ってないし、電話もしてないけど。五条は話す機会があったのかな?」
「そういえば悟の様子がおかしかった。先輩に対して態度悪かったし。」
「マジ?おかしいなぁ。アイツはあの人のケツ追っかけてたのに。年下には興味ないって思いっきりフラれてたけど。それでも仲は良かったよ。」
「そうなんだ。でも、あの様子だとそんな風には見えなかったけど。」
「あの人には気をつけた方がいい。人のモノが好きだから。」
そう言った硝子の横顔が哀し気だった。
「何かあった?」
「男、取られた。でも、結局すぐに別れたみたい。人から奪うのが好きな女にのかも。だから気をつけた方がいい。」
「でも、年下には興味ないんなら大丈夫じゃない?」
「うーん、それはそうか。考えすぎかもね。」
そして次の日、ミサト先輩が私を訪ねてきた。
「ごめんね、突然。ちょっと聞きたいことがあって。」
使われていない教室で話す。
悟は任務で留守にしてる。
「何ですか?」
「あなたと悟は付き合ってるの?」
付き合ってるかって?
あれ?私たち付き合ってるんだっけ?
一応、好きだとは言われた。
s e xはした。
付き合ってるのかな?