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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第12章 ●ハマる●


「五条!」

次の日、悟と2人で校内を歩いていると後ろから彼の名を呼ぶ声が聞こえた。
振り向くと、そこには綺麗な女の人がいた。

「ミサト……せ、んぱい?何で?」

悟の様子が少しおかしい気がした。

「用事で近くまで来たからちょっと寄ってみたの。久しぶりに夏油や家入にも会いたいし。あら?この子?例の転入生は。」


例の転入生?


例のって何?


例の何?


「そうだよ。」

ぶっきらぼうに答えた悟。

「なあに?あたしに向かってその口のきき方は。」

その人は悟に近づくと馴れ馴れしくもぉっ!と言いながら彼の腕に絡み付いた。



何?この女。


スキンシップ激しすぎ。


どういう関係?



それにしてもこの女、めちゃくちゃ美人で尚且つスタイル抜群。
背も高くてスラッとしてるし、手足も長くてモデルみたい。



「やめろよな。」

相変わらずぶっきらぼうな悟。

「もぉ、悟ったら何なのよ。初めまして、私はここの卒業生の山本ミサトでーす。よろしくね。」
 
私を見てニコッと笑う女。

髪の毛は茶色でウェーブのかかったロング。

目が大きくてぱっちりの二重。

まつ毛も長くてくるんと上向き。

鼻の形も綺麗で、唇はぷっくり。

女の私でも見惚れてしまうぐらい。

「初めまして。龍恋です。」

「あなた、本当に高専生?ずいぶん可愛いらしいわね。五条と並んでたら凸凹コンビじゃない。アハハ。」

女は私を見下ろして言った。



これってもしかしてマウント取られてる?


もし、そうだとしたら完全に負けた。


だって、この女との方がお似合いだもん。



「先輩、傑達なら保健室だよ。恋、おいで。」

悟は私の手を掴んだ。


強めに。


「悟、痛いよ。どうしたの?」

廊下の角を曲がり、女が見えなくなったところで聞いてみた。

「何でも…ないよ。」



絶対何かあるだろ。



「そう。わかった。」

何があるのかめちゃくちゃ気になったけど、これ以上は聞けなかった。
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