第12章 ●ハマる●
「さて、なるべく早く作るから待ってて。」
家に帰り、エプロンを着けて料理を始めた。
まずはお米を洗って炊飯器にセット。
次に材料を切ってから油を引いた鍋で炒める。
途中でガラムマサラを少し入れて炒めた。
本当ならもっと入れたいんだけど、悟が辛いの苦手だから少なめにした。
水を入れて蓋をして沸騰させる。
アクを取り除いたら弱火にしてコトコト煮込む。
洗い物をしてると、後ろから抱きつかれた。
「もうすぐ出来るから。」
「もう待てない。だってエプロン姿エロいんだもん。」
そう言って首筋を愛撫し始めた悟。
「ンンッ、ヤダァ。」
「やだぁ?ねえ、ちょうだいよ。恋ちゃんが欲しいなぁ。」
悟はブラウスの裾から手を入れ、胸を揉み始めた。
「アァン、悟、ダメだって。」
指が私の突起を探り当て、転がし始めた。
そして、それもそこそこでやめると今度はスカートの下から手を入れてきた。
「お尻突き出して。」
悟は私の腰を持って後ろに突き出させた。
「ちょっと、ヤダァ。」
スカートを捲り上げ下着の上から触り、私が軽くイクと、下着を履いたままで横から指を入れてきた。
それは案の定、気持ちよくて頭がクラクラした。
腰はガクガク。
終わってからへたり込んだ。
「立ったままはヤバいよぉ。」
愚図ってみる。
そしたら頭撫でてくれた。
ヨシヨシって。
昔よくやってもらった。
今、目の前にいる人じゃないけど。
思い出したら涙が零れ落ちた。
「えっ?何で泣いてるの?どっか痛い?」
慌ててる。
「何でもない。優しいね、悟は。イケメンなのに。」
「何だよ。イケメンで優しくちゃいけない?」
「ううん。素敵だなって。」
「可愛いやつ。」
「ありがと。さてと、ご飯作らなきゃ。」
立ち上がろうとしたら、ひょいっと持ち上げられた。
見上げるとニカッと笑った。
私が好きな悟の表情。
思えば初めてこの笑顔を見た時から好きだったのかもしれない。