第11章 ●捕まえる●
そしてまた恋はイッてしまった。
これを何度か繰り返した。
「アァ、もぉ、本当にダメなのぉ。ヤダァ、もぉらめぇ。おかしくなっちゃう。どっか行きそう。」
「俺も、もうイキそう。」
「アァ、ンンッ、ら、め、ぇ………」
「恋?あっ、イクッ。」
もう何回イッたかも覚えてない。
「はぁ、はぁ。おい、恋?」
その時、恋の様子がおかしいことに気づく。
「恋?どうした?恋?」
目を閉じたまま、呼びかけても反応がない。
「もしかして、本当にどっか行った?」
こいつ、意識飛んだの?
気絶?失神?
とりあえず処理をしてから恋の横に寝て、腕の中に抱いた。
しばらくして恋が目を覚ます。
「恋、どうした?」
「わかんない、けど。どっか、行ってた。多分、失神。」
「失神した女初めて見た。」
「私も、こんなの初めて。」
「良かった。」
恋を思いっきり抱きしめた。
好きな女を腕に抱けて幸せだと思った。
それなのに俺は……