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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第10章 ●囚われる●


それから1ヶ月後。

「おつかれ様です。お嬢、よく頑張りましたね。」

修行&禁欲生活が終わった。

「ウンウン。だいぶ力がついて来たようじゃの。」

大ババ様が褒めてくれた。




「じゃあ、私荷造りしてくるから。」


部屋で荷造りを始めた。
高専へは明日帰る予定だ。


トントン

「はーい、どーぞ。」

てっきり、使用人かと思った。

「ジャーン!」

開いた扉から真っピンクの薔薇の花束が見えた。

「五条!どうしたの?それ。」

「プレゼント。禁欲が明けたお祝いに。」

そう言って五条が私に大きなピンク色の花束をくれた。

「あ、ありがと。嬉しい。こんな大きな花束もらったの初めて。」

「お礼ちょうだい。」

「お礼って?何?」

「チューして。」  

そう言うと彼は椅子に座り、顔を突き出した。

「わかった。」

花束をテーブルの上に置いて、五条の唇にそっとキスした。

「捕まえた。」

五条は私の背中に両手を回して抱きしめた。

「ごめんな。俺、自分勝手で。だけど言いたくてたまらないんだ。」

「どうしたの?何?」

「好きだ。恋。俺じゃダメ?」

突然の告白。

「それ、今言う?禁欲明けのこの時に。」

「ごめん。ヤリたいだけだと思われても仕方ないけど。でも、本当なんだよ。お前が好きなんだ。」

「本当に?」

「本当に。初めは正直、何とも思ってなかったけど、段々気になり始めて。抱いた時から本気で惚れてた。でも、硝子に七海と別れるまで焦るなって言われてたんだよ。しかも禁欲だろ?もう、頭おかしくなりそうだったよ。」

「それで一緒に禁欲するって言ったの?」

「うん。」

「五条………私も、五条が好き、だと思う。」
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