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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第9章 醒める


「な、何なのよ。」

「寂しかったよ。お前が一週間も無視するから。」


寂しすぎておかしくなりそうだったよ。


すると、恋は七海にバレたと言った。


そして泣きだした。


「ごめん。」

そう言って抱きしめた。


「五条の…バカ…大っ嫌い。」

「いいよ。嫌いでも。可愛いなぁ、恋は。」


嫌いでもいいさ。


何を言われても俺はお前が好きだ。


だけど、口には出さない。

焦るなと硝子に言われたから。


焦らない、焦らない。



「ねえ、ごじょぉ、苦しいよぉ。」

いつの間にかキツく抱きしめていたみたいだ。


謝って恋の顔を覗き込む。


時間が止まった気がした。


俺を見つめる恋。


焦るなと言われても我慢できないよ。


「キスしていい?」

思わず聞いた。
返事は「ダメ」だった。


やっぱり焦っちゃだめなのか。


「悟、恋、おいで。ジュース買ったから。」

傑に呼ばれた。

恋は返事をすると、俺の腕をすり抜けた。
そして、ベーッと舌を出して傑の方へ走って行ってしまった。


怒ったのかな?


落ち込んでしまい、しばらくその場から動けなくなった。



何やってんだ、俺。





次の日、高専に戻り術式を解いた。

その瞬間、

トスッ

腹に鋭い痛みを感じた。

「えっ?」

恋の驚く顔が見える。

「アンタ、どっかであったか?」

俺の背後にいる男に問う。

「気にすんな。俺も苦手だ。男の名前を覚えんのは。」

その時、恋の顔がみるみる内に青ざめた。

「五条!」

叫ぶ恋。


恋、お前俺の事心配してくれんのか?


俺は、謎の男に後ろから剣で刺された。


「おー、お前か。藍の娘は。」

男は瞬時に恋の背後に周り、捕まえた。 

「恋!」

「あんた、誰?」

「その気の強そうなところ、母親にそっくりだな。」


まさか、この男が恋の母親の昔の男だったなんて。
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