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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第1章 始まる


「あーあ、いい天気。海行きたいなぁ。」

任務に行く車の中で俺は大袈裟にため息をついた。

「悟、仕方ないだろ?私たちは呪術師なんだ。」

傑が涼しい顔で言った。


まったくこいつはお利口さんなんだから。


「あっ!そう言えば恋だっけ?どこから来たんだろう?傑何か聞いてる?」

「いや、何も聞いていないよ。」

「ふーん。何か地味な感じの子だよね。」

「悟、それは失礼だろう。君は見た目だけで判断しすぎなんじゃないか?」

「でも見た目ってかなり大事だよ。あっ、そうだ!手振ってみよ。」

後ろを振り向くと、恋がこっちを見ていたので手を振る。
傑も同じように振っている。

「あ、向こうも振ってくれたな。」

傑が嬉しそうに言った。

「ああ、地味な顔だけど笑うと少しマシだな。」

「悟、いい加減にしないか。」

「何だよ、傑はああいうのがタイプなのか?」

「いや、そういう訳じゃないが。悟の言い方はあまりにも酷すぎだろう。」

「いいじゃん別に。本人に直接言ってる訳じゃないんだし。あ、硝子のやつ。」

硝子が恋の手を取り、振るのを止めさせるのが見えた。





現場に着くと古いビルがあった。

この中に呪霊がいるんだろ。

今日は朝からダルいし、ササっと祓って帰ろ。


そんな事を思いながら中へと入る。


中には低級呪霊がうようよしていた。
俊敏に動いて祓いまくる。


さて、と。

そろそろ新人のお手並拝見しないとな。

出発前、夜蛾に言われた。

「悟、傑。今日は恋がどれだけ出来るか確かめてこいよ。」

しっかり確かめておかなくちゃね!


「ねえねえ、恋、お前もちゃんと仕事しろよな。」

そう言って恋の前に行く。
すると恋はとても怯えた様な顔をしていた。


怖がらせるつもりは無かったんだけど。


駆け足で前へ行こうとする恋にどこから来たのかと質問を投げる。

「呪術高専京都校から。」

この言葉には驚いた。
京都の2年とは交流会で会ったばかりだったし。

それを言うと、とても言いづらそうに休学してたと言った。

その雰囲気からして流石の俺でもわかった。
詮索されたくないんだろうと。
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