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流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第8章 焦る


「へえ?五条もいいとこあるじゃん。」

五条と理子ちゃんを見る。
すごく楽しそうに遊んでいる。


これ見たら建人キレるだろうなぁ。


「ところで夏油。私は何故呼ばれたの?」

「あぁ、それは私ではないよ。悟がね、君を呼べってうるさくって。」

「ハァ?何で?」

「さーとーるー、恋がきたよー!」

夏油が大きな声で五条を呼んだ。

「恋!こっち来てー!」

「呼んでるよ?」

夏油が言う。

「聞こえてるわよ。恥ずかしい。ちょっと夏油、コレ持ってて。落として砂まみれにしたら殴るから。あ、あとこれもお願い。」

靴と靴下を脱ぎ夏油に渡して、その上に手袋を乗せた。
そしてズボンの裾を膝までたくし上げると、五条の元へ歩いて行く。

ゆっくりと。

わざと、ゆっくり。
 

「冷たっ!」

足を海につけた。

「やっと来たな。紹介するよ、理子。コイツは恋、俺の女。」

「へぇ?彼女いたのか?」

理子ちゃんがびっくりしている。

「違うの。五条の女じゃない。コイツの言うことは無視して。教育上悪いから。」

海水を両手ですくって五条にかけた。

「ひっどぉい!恋ちゃん。」

むくれる五条。

「誰がひどいのよ?何だか私、頭痛くなってきた。」

「大丈夫?恋ちゃん。」

五条が私のおでこに自分のおでこを当ててきた。

「ちょっと、やめてよ。子供の前で。」

「妾は喉が渇いたから黒井たちと飲み物を買ってくる。」

理子ちゃんは夏油の方へ走って行ってしまった。

「あーあ、行っちゃった。もう、五条のせいじゃない。」

「やーっと口聞いてくれた。」

ニヤニヤする五条。

「な、何なのよ。」

「寂しかったよ。お前が一週間も無視するから。」

「だって……建人にバレたし。」

「そんな事だろうと思ったよ。それで?七海とはどうなった?」

「別にどうもなってない。とりあえず、きょ、りおこうって…言わ、れて。」

何だか急に悲しくなった。

「あーっ、もう泣くなよぉ。俺が泣かせた見たいじゃん」

「あんたの、ック、せいでしょ?ウウッ。」

涙が止まらない。

「ごめん。」

そして半裸の五条に抱きしめられた。

「五条のバカ…大っ嫌い。」

「いいよ、嫌いでも。可愛いなぁ、恋ちゃんは。」 
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