• テキストサイズ

流れる 〜呪術廻戦 五条悟※R18〜

第8章 焦る


まさか腰が抜けちゃうなんて。


とにかく気持ちよかった。


体の相性がいいってこういう事なのかな。


五条の入れてくれたコーヒーを飲みながらそんな事を考えていたら、突然恥ずかしさと後悔の気持ちが込み上げて来た。
五条の顔をまともに見る事が出来ず、時間を聞いた。

「夜中の2時だよ。」

「そろそろ帰るね。コーヒーごちそうさま。」

「そっけないなぁ。」

怒るのも当然だと思った。
こんな態度を取った私が悪い。

「ごめん。」

「謝るなよ。」

以前にも同じような事があった。
あの時私は五条の立場だったけど。

少し思い出して悲しくなった。
悟られたくなくてサッと外へ出た。


私はバカでしたたかな女です。



私の部屋の前に硝子がいた。

「硝子、どうしたの?具合悪いの?」

ドアの前で座り込む彼女に聞いた。

「もう大丈夫。それより、これは夏油の策略よ。」

「え?どう言うこと?」

「夏油が私に強い酒ガンガン進めてきてたのは、五条と恋を2人っきりにするためだったらしい。あいつ、酔っ払った私を介抱するとか言って…結局、あの後担がれて保健室に連れてかれた。」

硝子の言葉に耳を疑う。

「うそでしょ?何で夏油はそんなことしたの?」

「五条の為だって言ってた。てゆうか、五条はいきなり押し倒したわけ?」

「ちょっと、硝子何言ってんの!?」

「したんでしょ?五条と同じシャンプーの匂いプンプンさせて、バレバレ。」

「う、うん。押し倒されたというか、流されたというか。」

「流れでヤッちゃったわけか。アイツ…やっぱクズだ。」

「私だってクズだよ。こんな事して。」

「七海の事気にしてんの?」

「うん。私、建人の事裏切ったから。」

「五条の事好きなの?」

「わかんない。好きなのか何なのか。」

「自分の気持ちがハッキリしないうちにヤッちゃって、結局ただヤリたかっただけなのかも…みたいな?」

言いたかった事を硝子が言ってくれた。

「そんな感じ。」

「五条は良かった?」

「良すぎて腰抜けた。」

そう言うと硝子は笑った。

「アハハ、とりあえずその甘い匂いをどうにかしないと。ウチでシャワー浴びなさい。明日、七海に何か聞かれたらウチに泊まったって言えばいいから。」

「ありがと、硝子。」
/ 417ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp